"説話百景···全29回"の記事一覧

029 説話百景 (御伽草子)

29 説話百景古の都「京」(御伽草子)仁和寺の覚性法親王の寵童千手と三河の話 絵巻物を見ていると、僧に仕える稚児が数多く描かれています。性的対象にもなった稚児ですが、その姿は垂髪にして束ねたものが多く、着物は古くは水干だったそうです。今回紹介するのは、高僧に寵愛された稚児たちのちょっと切ない話。 …

続きを読むread more

028 説話百景(御伽草子)

28 説話百景古の都「京」(御伽草子)近江国の篠原の墓の穴に入る男の話 タイトルからは一体どんな話か想像がつかない話。なぜ墓の穴に入るのか、そもそも生きている大の男が入れるほどの大きな墓の穴などあるのか。読んでみると、現代ではなかなかあり得ないものの、中世には「そういうことも確かにあっただろう」と思える話である…

続きを読むread more

027 説話百景 (御伽草子)

27 説話百景古の都「京」(御伽草子) 後白河院御熊野詣の折、紀伊国司が御前に松煙を積む話 中国製の墨を「唐墨」というのに対し、日本の墨を「和墨」といいます。その「和墨に関する唯一の文献」(植村和堂「墨」、日本大百科全書[ニッポニカ]、JapanKnowledge)とされるのが、『古今著聞集』…

続きを読むread more