"続 巷百物語"の記事一覧

八夜···百鬼夜行

百鬼夜行~巻之弐 雨···般若   『今昔画図続百鬼』より「般若」(はんにゃ) 般若は経の名にして苦海をわたる慈航とす しかるにねためる女の鬼となりしを般若面といふ事は、葵の上の謡に、六条のみやす所の怨霊行者の経を読誦するをきゝて、あらおそろしのはんにや声やといへるより転じて、かくは称せしに…

続きを読むread more

七夜···百鬼夜行

百鬼夜行~巻之弐 雨···酒吞童子 酒呑童子(しゅてんどうじ)は、丹波国と丹後国の境にある大江山、または山城国と丹波国の境にある大枝(老の坂)(共に京都府内)に住んでいたと伝わる鬼の頭領、あるいは盗賊の頭目。酒が好きだったことから、手下たちからこの名で呼ばれていた。文献によっては、酒顛童子、酒天童子、朱点童子な…

続きを読むread more

六夜···百鬼夜行

百鬼夜行~巻之弐 雨···水虎 鳥山石燕『今昔画図続百鬼』には、「水虎はかたち小児のごとし。甲は綾鯉(せんざんこう)のごとく、膝頭虎の爪に似たり。もろこし(唐土)速水の辺(ほとり)にすみて、つねに沙の上に甲を曝すといへり」とあり、これは『和漢三才図会』の内容をそのまま下敷きにしており、河童ではなく中国の水虎をそ…

続きを読むread more